私たちが「自転車」を選んだ理由

児童養護施設で暮らす子どもたちは、生活に必要なものは日々寄付などで手にすることが出来ても、生活を豊かに感じられるものは「贅沢品」になり、満足に手にすることが出来ません。
そこで独自の調査を行い最も望んでいる物として “自転車”が1位に上げられた為、2011年度より児童養護施設へ自転車寄贈を開始し昨年で10年以上が経過しました。
「一人でも多くの子どもたちが笑顔で自転車に乗り、未来への夢を育んでもらいたい」という想いで、社会福祉協議会・児童養護施設協議会、ブリヂストンサイクル㈱等の協力を得て、児童養護施設の子どもたちへ自転車を贈る活動を継続しています。

自転車贈呈式及び自転車教室

子どもたちは、地元の競輪選手から「走る・曲がる・止まる」を繰り返し学び、競輪場の広いバンクで時間を忘れ、思いっきり自転車に乗れることを楽しんでいました。自転車は子どもたちを笑顔にし、行動範囲を広げ、確実に未来への助けとなっています。

●自転車贈呈式と自転車教室実施数・・・・・・・２８ヵ所
●自転車教室参加施設数・・・・・・・・・・・・４６施設
●自転車教室参加児童数・・・・・・・・・・・・３１６名
●ご協力いただいた競輪選手数・・・・・・・・・１２４名

子どもたちの感謝の声

事務局にはたくさんのお礼のお手紙が届いています。私たちリプレット基金事業財団は、これからも皆さまのご支援を力に子どもたちの未来へ貢献してまいります。

児童養護施設を巣立つ若者の未来をバックアップ
現在、児童養護施設の子どもたちの大学への進学率は、全国平均の3分の1以下であり、進学後の中退率は16.5%にもなります。
彼らのかかえる進学格差の問題は、実の親を頼ることができず、学費と生活費を自力で用意する必要があり、学業とアルバイトの両立に疲れ切ってしまうことが主な原因です。

18歳で児童養護施設を巣立った彼らは、頼れる人も場所もなく、
そのまま孤立してしまっているのが現状です。

児童養護施設から自立する若者たちをサポート

当財団は、彼らの夢が叶うよう、NPO法人ブリッジフォースマイルを通じて、児童養護施設の子どもたちが希望の進路を選択し、社会人として自立を向かえるまでの支援も行っています。

ブリッジフォースマイル(B4S)とは?
B4Sは、大人の都合で児童養護施設に入所した子どもたちが、安心して社会に巣立ち、夢と希望を持って笑顔で暮らせる環境を作ることが、社会全体の責任だと考えています。
BS4は、「子どもたちが笑って暮らせるように...」この強い思いを胸に活動しているNPO法人です。

日本赤十字社
当財団は、日本赤十字社とのパートナーシップのもと、医療活動、災害救援、社会福祉などさまざまな分野の取り組みを支援しています。

2015年5月13日全国赤十字大会において、名誉総裁の皇后陛下（現上皇后陛下）、名誉副総裁の各妃殿下ご臨席のもと社長表彰を受けました。

度重なる台風災害をはじめ、継続的な寄付に対して、日本赤十字社より社長感謝状をいただきました。